今回はあまり知られていませんが、実は起こす可能性の高いガラスの「酸焼け」トラブルをご紹介します
目 次
1 ガラスの「焼け」とは?
2 酸焼けの起こるメカニズム
3 間違った対処法について
4 適切な対応とは?
1 ガラスの焼けとは?
ガラスに強い酸やアルカリが付着すると、白く濁ったりギラギラしたりして変色してしまうことがよくあります。
これを焼けといい、
白化と呼んだりもします。掃除の世界では床洗浄材
から外壁洗浄剤に到るまで種々の洗浄剤がありますが、概ね強い酸やア
ルカリです。
一般に、酸は除菌や汚れ落としに効果があり、アルカリは油脂や
タンパク質
などの洗浄力があると言われ、様々なところで洗剤として使われていて、誤
まって使ってしまって「焼け」を起こしてしまっています。
写真上部に雨だれのように白い筋が入っていますが、これが外壁洗浄剤が垂れた痕です。拭き取ってもまったく取れません。
2 焼けの起こるメカニズム
焼けは先述の通り、ガラスと酸やアルカリの化学反応と言え、基本的には(自然発生する場合もありますが)概ねは人為的なミスによるものです。
これは洗剤の成分をよく見て使うことや、養生でしっかり保護してやれば回避できたかもしれません。
しかし、現在はメンテナンス業、清掃業なども教育や指導が徹底されておらず、また未経験の下請け企業の方が応援にきたりして、養生が中途半端だったりそもそもしてなかったりで、起こるべくして起きてしまっています。
3【間違った対処方法について】
ガラスが酸焼けを起こしてしまうと、なんとか消そうとしてダイヤモンドパッドのようなもので磨いてしまい、酸焼けと傷のセットで傷めてしまっている場合が少なくありません。
非常に残念なことですが、プロと呼ばれる方も酸焼けを起こしますし、硬いパッドで傷をつけてしまうのです。
上下に一生懸命こすった痕が見えます

丸くこすった痕が見えます
4【正しい対処の仕方】
だれもがDIYを含めて、ネット商品や専門店サイトからこのような洗浄剤を手に入れることができ、酸焼けやアルカリ変色を起こしてしまう危険が身近になって来ています。
ではどのようにしたら回避したり、対処したりできるのでしょう?
回避に欠かせないのは、しないことです。あらかじめ酸性・アルカリ性のpHがわかればガラスの掃除に使わずに、またガラスに触れさせないのが鉄則です。
また、やってしまったら専門家に任せるか、専門家になるかです。
専門家とは、ガラスの再生・修復・復元ができる企業で、現状の診断から適切なゴールが導き出せるのが特徴です。当社は特に全国対応・緊急対応を掲げております。
次に専門家になるには適切なアカデミーがあり、ガラスの特徴から研磨による酸焼けの再生・修復などが学べるスクールとなっています。
◆GRS Glass Renewal Service◆